かげのあしあと

思い出の記録

水と草花

水の向こうに、どこかへ向かえる扉があればいいのに

力いっぱい、めいっぱい走り抜けた先に、どこかへの向こう側があることを空想する

他意のない美しいものを見つけたい

小さな花はまとめてぎゅっと、抱きたくなるのだ

 

水を抱く花は美しい

ハイドランジア、魔法のようにこの世界にある美しいもの

僕が移ろうようで、君たちの移ろいの様が僕に映し出されただけ

 

雨にも植物にも、物語があって、僕はそっとそれを覗き見る。