春を告げるもの
こないだの世界街歩きを見ていたら、トルコのおじさんが春を告げる「ジェムレ」の話をしていて、「わー。何それ。そういう話、めっちゃ好き」と思いながら見てました。
いろんな人にジェムレの事を聞いていて、凄く印象的だったんですけど、
気になった方はググって欲しいのですが、空から三回降ってくると春が来るというそのジェムレ。まず、空気中に落ちて、その次に水の中に落ちて、最後に大地に落ちるそうなんです(ウィキペディアより)。
いろんなおじさんが、ジェムレを見たことがあるか?という質問にたいして、見た事あるよ。と答えて、その形を説明しているのがまたこれ面白かったのですが、空気中に落ちるってどういう事なんだろうなぁってその時は思ったんですよ。
空から空気中って。温かい風の事なのかなって。でも、このハロを見た瞬間に、「あ、水滴が落ちた跡みたい」って。それでジェムレの話を思いだして。
わーっ!って、なりました(笑)
自分の解釈でしかないんですけど、なんか一人で感動したんですよね。
違う、そうじゃない。って、もしかしたらジェムレを知ってる人からすると、そう思われるかもしれませんが、私の中のジェムレはそれでええやん。ステキやん。と、思ったりしました。
今はシェアの時代ですけど。私だけの世界、が私にはとても必要な人間なので、こういう解釈もありだなっていうのと、ほーんとに。ほーーーんとに。
世界街歩きと寅さんを見てると、旅がしたくて可笑しくなりそうです。
どこかの道を歩いている時の記憶を。コロナになって、狭い世界で生活するようになってから、本当にたくさん思いだします。
いろんなところに行きましたが、そのひとつひとつが、私以外には価値がなく、金銭的な価値にならないとしても、その記憶そのものが、私にとって一番の財産だとすら思います。
いつか神的な存在に、お前が持つ一番のものを差し出せと言われたら、私に残る旅の記憶だと答えるかもしれません。
もっと、旅がしたいです。
コロナよ。あなた、ただの風邪に、なってはくれませんか……。