大徳寺といえばとても大きな木造の不動明王座像なんですが、敷地内にあるこの池?もとても好きなのです。とても水が澄んでいて、見ているだけで心が洗われるようです。
ウグイも元気に泳いでいました。
もし、人間が陸でも海でも生きることのできる体を持っていたら、私は海で生きているかな。陸で生きるかな。陸ですら自由に行き来できなくしているのだから、海にもたくさんの規制が出来るのでしょうか。どこかへ行きたいと思うのは、ここに居ることが当たり前だからでしょうか。
ラッコのように海藻を握って眠る。そんな事が出来たら、夜空を眺めながら眠りにつくのでしょうか。愛しの太平洋フェリーに乗りたいです。でも、夜船の外に出ると、本当に吸い込まれてしまいそうな位空も海も暗くて、宇宙に放り出されたら、あんな恐怖を抱くのだろうなと思います。遠くに見える陸の街灯と、もっと遠い星々の光しかないのです。吹き付ける強い風、命の気配を感じさせない波音。とても怖い。
だけど、どこかに泳いでいってしまいたくなります。海や川を見ていると。
私のような人間には想像もつかないような、命の残酷さが、この星にはたくさんあります。私はそれに耐えられないから、人間として生まれたのでしょうか。
クジラの目に、その怖い何かが写った時、クジラはどこへいくのでしょう。
何を思うのでしょう。どんな風にして、その恐怖を拭おうとするのでしょう。
どのぐらい時間が経てば、大丈夫になるのでしょう。
みんなが、メロディーを持っていると思うのです。
そんなとき、クジラは歌うでしょうか。
旅に出たいです。
何も持ちたくない、私だから。